押忍、日本空手道 悠心会館 館長の大野将人です。
空手の稽古を通じて強靭な精神力と肉体を手に入れること。それを心掛けて指導しております。
「健全な精神は健全な肉体に宿る」この言葉の本来の意味とはニュアンスが違うと言いますが、健全な肉体を健康ととらえるとやはり当てはまることも多いかと思います。健康を害すると心が滅入ることもあるでしょう。反対に精神を病むと健康を害することもあるでしょう。精神的にも肉体的にも健康を保つことは私達においてやはり大切なことだと思います。
空手の稽古を通じて精神を鍛え、辛い稽古にも根を上げずに強い肉体を手に入れることも出来るでしょう。また強い肉体を手に入れる事により自分自身に自信がつき、逞しい精神を手に入れることもあるでしょう。
精神的な強さと肉体的な強さ、これらはどちらか片方だけではバランスが悪く、両輪が揃うことでバランスが保たれることでしょう。私の好きな言葉に、極真会館を創立された故大山倍達総裁が生前よく仰っておられた「正義なき力は暴力なり。力なき正義は無能なり。」と言う言葉があります。正義を貫くには強い精神も必要なので、やはりこの二つが大切かと思います。
また少年部の指導においては、本当に礼節を弁えた人間とは精神の強い人間であるので、同じことかもしれませんが、精神的、肉体的な強さの二つに加え、礼儀を身に付けることも念頭において指導しております。
道場生を指導していて気付かされることや教えられることは、指導されている道場生以上に私の方が多い様な気もします。私自身まだまだ修行過程の身なので、道場生の方々と共により一層の成長を目指して空手の稽古に打ち込みたいと思います。
